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mitakashibu

Author:mitakashibu
タクシー会社売上NO1
日本交通株式会社の三鷹営業所2Fに事務所を構える
日本交通労働組合三鷹支部です。
タクシー乗務員に転職をお考えの方や同業者で弊社に移籍を迷われている方など、参考にしていただければ幸いです。
支部機関紙「スクラム」から、公益性の高い記事を中心に掲載しています。

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 終電前後や雨降り、月末の金曜日などは、ただ街中を流しているだけで売り上げが積みあがっていく。

 そんな書き入れ時、メーターを空車に切り替えた途端に鳴った無線が、回転率の悪い乗り場配車だった時の絶望感は言葉では言い表せない。サーバーダウンした時ほどの精神的ダメージは無いにしろ、この手の無線で足を引っ張られなかったことは一度たりとも無いからだ。

 しかも困ったことに、そういった乗り場は、タクシーがいない時にすぐ手配できるようタブレットが設置してある。そのため、お客さんがそれを使って本当に呼んだ可能性もあり、無視することも出来ない。

 本来ならば、営業情報で「〇〇乗り場、待機車両不足につき空車進行願います」ないし「〇〇乗り場、お客様が多数お待ちです」と連絡し、乗務員に乗り場へ進行する判断を委ねるべきだろう。それで補充できなければ、それは街中にお客様が溢れているか、その乗り場に魅力が無い事が原因なのだから、A空転(410円の迎車料金を会社が乗務員に補償する措置)や、優先配車権(優先的に無線配車を受けられる権利)等のインセンティブの付与を条件に無線配車すれば良い。もしくは、六本木ヒルズやミッドタウンのように専用の待機車をつくるのも良いだろう。

 何でもかんでも乗務員に負担を押し付けるのは会社の悪い癖だ。
 今後は勤労意欲を高める専用乗り場運営が求められる。


そもそも通達違反なのでは?

 専用乗り場に迎車で進行し、到着後、空車表示に切り替えるといった、流しのお客様を欺くような行為が法令的に許されるのか。また、会社の指示で乗り場待機しているにもかかわらず、B空転(営業補償が一切つかない)では賃金面で問題ないのか。
 この二点について監督官庁に聞いてみた。

関東運輸局自動車監査指導部
「このケース(証拠提出したケース)は専用乗り場に空車を補充する目的で迎車進行させている。これは支局通達で出している適切な使い方ではない。表示の不正使用として東京運輸支局に情報提供する」

労働基準監督署
「会社の指示で乗り場待機した際は、手待時間扱いとなるため通常の賃金を請求できる。
 ただ、待機時間を休憩時間とみなし、給与から控除している事実が無い限り、基準局は指導できない。労使間で利害が対立している点に関しては、民事で解決してほしい」


乗り場B空転の闇は深く黒かった

 今回の件は黒といっていいだろう。

 労基署のいう通常の賃金とは、歩合給で働く私たちの場合推測によるしかないので、平均賃金(労基法12条)によるべきだと考えられる。



追記  2018年4月17日

記事の根拠法令と関係資料です。
ご参考までに。

道路運送法九条
(一般乗合旅客自動車運送事業の運賃及び料金)

第9条  
1.一般乗合旅客自動車運送事業を経営する者(以下「一般乗合旅客自動車運送事業者」という。)は、旅客の運賃及び料金(旅客の利益に及ぼす影響が比較的小さいものとして国土交通省令で定める運賃及び料金を除く。以下この条、第31条第二号、第88条の2第二号及び第五号並びに第89条第1項第一号において「運賃等」という。)の上限を定め、国土交通大臣の認可を受けなければならない。これを変更しようとするときも同様とする。

3.一般乗合旅客自動車運送事業者は、第1項の認可を受けた運賃等の上限の範囲内で運賃等を定め、あらかじめ、その旨を国土交通大臣に届け出なければならない。これを変更しようとするときも同様とする。

5.一般乗合旅客自動車運送事業者は、第1項の国土交通省令で定める運賃及び料金を定めようとするときは、あらかじめ、その旨を国土交通大臣に届け出なければならない。これを変更しようとするときも同様とする。


旅客自動車運送事業運輸規則

第五十条  旅客自動車運送事業者の事業用自動車の運転者は、次に掲げる事項を遵守しなければならない。
①  第24条第1項第1号の点検をし、又はその確認をすること。


一般乗用旅客自動車運送事業の事業用自動車の表示等に関する取扱いについて
http://wwwtb.mlit.go.jp/tohoku/fs/pdf-file/fs-380.pdf

タクシー運転者等の違法行為に対する措置要綱
http://www.osaka-tc.or.jp/pdf/law_measures_to_taxi_driver_malfeasance.pdf

タクシー事業に係る運賃制度について
http://www.mlit.go.jp/common/000037426.pdf

法人タクシー事業者の安産・サービス等に関する評価制度フロー
https://www.tokyo-tc.or.jp/driver/docs/ranking/outline2018.pdf


追追記  2018年4月27日

関連する動きとして、国交省は今年の7~8月の2ヶ月程度、東京ハイ・タク協会と協力して「変動迎車料金」の実証実験を行います。
この実験は、東京で主流となっている310~410円の迎車料金を朝夕の繁忙時間帯は高くし、昼間の閑散時は低くするといったもので、ウーバーやリフトなどライドシェア勢力が現在行っているサージプライシング(需給状態に応じて価格を変えるシステム)と根本的に同じです。変動するのが運賃か迎車料金かの違いだけです。

そこで問題となるのが、深夜の閑散時の迎車料金がゼロに設定された場合です。

この実験では迎車先に向かう際、メーターを回送にして迎車表示板をダッシュボードの上に置き、回送表示されている電光表示板を見えなくするという方法で行います。

なので、お客様が専用乗り場に設置してあるタブレットでタクシーを呼ぶと、乗務員は今までのように迎車メーターではなく回送メーターで乗り場まで向かうことになるため、B空転の前提となる料金がなくなります。つまり通達のみならず道路運送法にも違反しなくなるのです。

他にも、迎車表示板が客選びに悪用されたり、公共の交通機関の料金のあり方として適当なのかといった問題もあり、物議を醸しそうな実験です。

実験結果は10月ごろ取りまとめるとのことなので注視していきましょう

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